あらすじ
※本作品は『秘色のステラマリス』からの抜粋箇所を再構成したものです。
本編未読でも雰囲気を楽しめるよう編集していますので、初めての方もご安心を。
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主人公:マリー=マドレーヌ・ヴェイユ
ブラウンの髪にブラウンの瞳。冷静で合理主義。
準主人公:オランプ・スミス
金髪にターコイズの瞳。明るい理想主義者。人気者。
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【あらすじ(一部プロローグより引用)】
マリーとオランプは、閑静な森の寄宿舎「ジムナーズ」で暮らす15歳の少女。
性格の違うふたりだがなぜか馬が合い、仲良くしていた。ある夜、オランプがマリーにささやく。
「ねえ、私たちがスタッフに毎晩飲まされているあれって、いったいなんの薬だと思う?」
見当もつかないというふうに首を振るマリーに、オランプは続ける。
「はっきりと説明もされない薬を黙って飲み続けるなんて、狂気の沙汰よ! ねえ、私と組んであの謎の薬の秘密を暴かない? 共犯者になりましょうよ。
喘息持ちが喘息の薬を飲まなくなれば、喘息を発症するように、私たちだって薬を飲まなければなんらかの症状が発現するはず。
私たちが断薬したならいったいどんな症状が出てくるのか、見極めてやるのよ」
断薬方法は簡単、服薬後の嘔吐だ。
若さゆえの愚かしい行いは、忘れ得ぬ悪夢のように美しい思い出となった。
ふたりして嘔吐を続け、膨らんでいく乳房を削ぎ落とすように痩せていったときの、あの高揚をいまだになんと言ったらいいのかわからない——。