あらすじ
かつて旧大陸から渡った開拓民が築いた地、ヴァスト・フロンティア。
神は存在せず、世界はただ人と魔と獣とが入り交じり、日々形を変える。
それは現実に生きる者と、遠く離れた現実から訪れる者――プレイヤー――にとっても同じだった。
高校入学を控えた霧生蒼太は、神経接続型VRMMO《ヴァスト・フロンティア》の世界で、初めての冒険の最中、呆気なく命を落とす。
本来ならそこで全てが終わるはずだったが、研究者である父の手により人類初の“蘇生”を果たす。
だがその代償は大きかった。
胸に刻まれた灰色の痣と、魔を拒絶する体質。
それは同時に、世界の均衡を揺るがしかねない力と成り得る“異質”だった。
現実では白雲市での学園生活。
仮想世界では仲間と共に辺境を旅する日々。
二つの世界で交錯する出会いと試練の果てに、蒼太は己の“灰痕”と向き合い、
この世界に生きる意味を探していく――。