あらすじ
母を亡くし、家族から「家の恥」と呼ばれ続けるオリヴェイラ伯爵家の三女リリー。美しい二人の姉とは違い、地味で取り柄のない彼女は、使用人のような扱いを受けながら屋根裏部屋で静かに暮らしていた。
そんなある日、エルゼリア王国で最も権威ある公爵家の跡継ぎ、フレデリック様が花嫁を選ぶ夜会の招待状が届く。姉たちの荷物持ちとして参加することになったリリーは、亡き母の形見のドレスを着て会場へ向かった。
煌びやかな夜会で壁の花となっていたリリーだったが、偶然ぶつかった相手は、なんとフレデリック様本人。彼は突然「君と踊りたい」と申し出る。困惑するリリーだったが、実はフレデリック様は三ヶ月前、雨の日に子猫を助ける彼女の姿を見て、ずっと探し続けていたのだった。