あらすじ
松永景司、54歳。地方の製造会社に勤める初老の独身男。ある昼休み、若手社員の佐藤美月が「アヒル口ってかわいいよね」と話しているのを耳にし、景司はその言葉に違和感を覚える。帰宅後、ネットで「アヒル口」を検索した彼は、唇を突き出したその表情に、かつてテレビで見た横山ノックの「タコ入道」を重ねてしまう。
「これがかわいい?昔はギャグだったのに…」 世代の価値観の違いに戸惑いながらも、景司は美月との会話をきっかけに若者文化に触れていく。やがて社内報に寄稿した「アヒル口とタコ入道」のエッセイが話題となり、景司は少しずつ若手社員との距離を縮めていく。
世代の壁は、笑いと好奇心で越えられる。 景司が見つけた“かわいい”の意味とは。