あらすじ
あなたは、物を大切にしていますか。
これは「祓い神」として神に仕える、ひとりの風鈴の物語。
100年もの間、人に大切にされた風鈴は、やがて付喪神として神格を得る。守るべき一族の惨殺によって深い憎しみに囚われ、妖怪へと堕ちた彼女は、復讐に奔走するが、ついに高天原の神々に捕らえられ、「不死の呪い」と共に祓い神としての力を授かることとなる。
優しく、強く、不器用で、どこか人間くさい風鈴。神でありながら神らしくない彼女は、浮きながらも仲間に支えられ、弟子たちを育て、時に過去と向き合い、今日も誰かの「穢れ」を祓っている。
これは、神話の表に名前を刻まれることのなかった神・鈴音祓神風鈴命の、軌跡を綴る短編集。
※古事記・日本書紀を背景にしておりますが個人的解釈などが混じるので解釈不一致を起こす方はお気をつけください