あらすじ
吉川一温(よしかわはると)には、人の心の“傷”が見える。
そして、その痛みは自分にも伝わってくる。
そのため、なるべく人を傷つけることも、傷つけられることも避けてきた。
ところが高校の入学式の日、見かけた少女には“傷”が一つもなかった。
その少女は、色々と悪い噂のある問題児・上水流花蓮(かみずるかれん)。
同級生のサイフ盗難事件をきっかけに一温は花蓮と知り合い、ボディガードを頼まれることになる。
本当の彼女は、いったいどんな人間なのだろう?
なぜ彼女の“傷”だけが見えないのだろう?
そして、夏休み間近、旧校舎の屋上から女子生徒が転落死する事件が起こる。
その生徒は、花蓮に彼氏をとられたと詰め寄っていた、一温の部活の先輩だった。
花蓮は彼女が「彼氏である教師に殺されたのではないか」と疑う。
一温は事件の真相を解明しようとするが、警察は事件性を認めず――