あらすじ

俳諧師として知られる芭蕉には、もう一つの顔があった。 徳川家お抱えの忍びを束ねる首領。 若いころ忍者修行の中で首領の血筋の者から学び感銘を受けた俳句。 旅をともする杖には、仕込み刀。幕府から密命を受け、全国を巡る芭蕉の表の姿は旅人。だが裏の使命は、人と妖が結託し織りなす闇を暴くことにあった。 川面から現れるという妖怪「川女郎」の噂が町を覆い、人が忽然と消えてゆく。背後で糸を引くのは豪商・大黒屋金兵衛。借金に追い詰められた者を“妖怪の贄”に仕立て上げ、その財を奪う悪辣な手口。 芭蕉は三人の精鋭忍びを潜ませ、巧みに証拠を集めさせる。やがて夜の川に潜む真相が明らかになった時、妖刀が抜かれ、血潮が闇に散る――。 俳句と忍術が織りなす、怪異と人間のサスペンス譚。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/08/15
  • 現在の作品影切りの旅~闇のほそ道~