あらすじ
未来は、選ぶ者の指先にある。
選ばれなかった命が、静かに地面を染める。
この物語は、他人の命を“選べるか”を問う。
あなたは、自分の愛する人を選べるか?
倫理と本能が交差する、静かに狂うディストピア・バトル、開幕。
“未来”ってのは、人の数だけ犠牲でできてる。
裏切り、憎しみ、怒り、悲しみ──
喜びや希望は、ほんの一瞬で葬られる。
国家が管理する「未来閲覧制度」。
それは、“誰かの未来を削る”ことで、他の誰かの運命を守る選定装置だった。
綾城 煉(あやしろ・れん)は、未来の3つの選択肢から最善を選び取る異能《選定》を持つ少年。
黒衣をまとい、無表情の奥にしまったのは──
“両親を奪われたあの日”の、たった一つの笑顔。
「選ばせるな。他人に。……俺が、選ぶ。」
少年は静かに、命の天秤を握る。
だがその前に現れたのは、“白スーツの悪魔”と呼ばれる少年・御國 斎(みくに・いつき)。
命を金に換え、微笑みながら未来を汚す、もう一人の選定者《セレクター》。
正しさとは何か。
選ばれた未来は誰のためのものか。
選ばれなかった未来は、ただ静かに“排除”されるだけなのか。
これは、“未来に選ばれなかった者たち”の物語。
そして、正義と悪意の狭間で“選び続ける少年”の戦いの記録である。
次に、あなたが選ばれるとして──誰の命を犠牲にしますか?