あらすじ

リーベ・ディアーは、人間の恋愛感情を喰らう悪魔である。彼はその『食事』の為人間の中へ紛れ、生活していた。  ある日、リーベは花屋の店先で、極上のご馳走を見つける。  それは、黒が印象的な壮年の、人間の男。黒田栄人《くろだえいと》だった。  かけられていたサングラスが外され、見えたその瞳の奥。深い恋心と愛情の浮かぶ、優しさに満ちたその瞳に、リーベは一瞬にして目を奪われてしまった。  この男の心は、なんて美味しそうなのだろう。  それは、リーベにとって初めての感情であった。  栄人がその恋心を向けていた相手は、花屋の店主だった。だがその恋心はどうやら、栄人の一方的なものらしい。  リーベは思った。アレが叶わぬ恋であれば、喰らってしまおう、と。  リーベは、週に一度ほど花屋を訪れるようになった栄人へと近付き、声をかける。 「──花が、お好きなんですね」  サングラスでその色を隠した栄人の瞳が、リーベを見上げた。 【表紙素材】https://dojin-support.net/

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エブリスタ
エブリスタ2025/08/15
  • 現在の作品マチルダとベゴニア