あらすじ
春、桜が咲く季節。ピアノコンクール全国大会に挑む少女・水瀬ゆかりは、親友であり天才ピアニストの天城しずくを失った——彼女はピアノを弾いたまま、ステージ上で心臓が止まったのだ。
しずくの死から1年、ピアノの音が聴こえなくなったゆかりは音楽をやめ、静かな町の高校に転校する。だが、その町には**「死者の音が聴こえる桜の木」**という都市伝説があった。
ある夜、校舎裏の桜の木の下で、彼女は“しずくのピアノの音”を聴く。
——その音は、過去に交わした約束を“奏でて”いた。
——その旋律を辿るたび、ゆかりの記憶は壊れていく。
これは、「もう一度会う」ための喪失と再生の物語。
“奏でた瞬間に、全てが終わる”ラストピース型構成(予定)。