あらすじ

天地開闢以来、空前の規模で史上最長だった二度の大戦が終わり、人々の心配はいつ来るかわからない海岸からの敵兵ではなく、必ず訪れる明日をどのようにして生きるかに代わっていった。 大戦後、人々の生活は一変した。皮肉にも戦争で生き物を殺すために研究されてきた技術が今度は人類の平均寿命を上げるために活用され始めたのだ。 科学に医療に魔法。 この大戦の間に何度の技術革新が起きたのだろう。 だが、かつての大戦でどんな技術や道具よりも人類を殺し、人類を救ってきたのは魔法だ。 魔法の起源については今や無数の仮説が存在しているが、最も有力視されているのは東邦の軍医学者が提唱した、かつて魔族が使っていた妖術、呪術を人が学習し、人類の体でも使えるように簡略化したという説だ。 かの偉人はこの説と魔法の研究が政府に見つかり、処刑されてしまった。 だが今になって再評価され、研究されている人類魔法の第一人者だ。 以前の大戦で飛躍的に向上した魔法というある種の知識の塊。 人類は肥大した知識を学問化、それを専門化、カテゴライズする。 それでもこの学問を網羅することはできない。 魔法を扱う者の数だけ魔法がある。人類は魔法を自分の欲望を満たすため応用に応用を効かせ、改造し原型もわからなくなるぐらい無秩序で雑然としたものにした。 そんな世界で原因不明の現象が起こればまずは超常の力を疑うべきだろう。 この人類の知と血で塗れた魔法を。 注意: カクヨムで掲載有

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