あらすじ

主人公の永井智は、売れないしがない独り身のフリーライター。 取引のあるメディアの編集者から、「実際に出会い系サイトを利用して、そこでの出会い体験記(リアリティを重視)」を書くよう依頼される。 渋々と出会い系サイトを始める智。しかし、ある夜、絨毯爆撃でメールしていたところ、京都に住む女、玉置由香からメールの返信が送られてくる。 出会い系サイトに登録して初めての手応えに仕事を忘れ興奮する智。早速由香と実際に東京で会う約束を取り付ける。 しかし、実はこの由香は京都会津虎鉄会系、鴨川組の下っ端ヤクザ佐藤琢磨と組んで、男を騙して金を奪う、美人局の女だったのだ。 そんな由香と琢磨の二人には美人局をやってでも、どんな手を使ってでも、金を稼がなくてはいけない理由があった。 なぜなら、由香の母親違いの姉、松本周子が京都会津虎鉄会系、鴨川組組長の鴨川卓司に囚われてしまっているからだ。囚われの周子の安全を担保するために、毎月一定額の金を支払うよう鴨川組長の部下で鴨川組投資部部長の目黒吾郎に脅されていた二人は美人局で何とか金を工面しようと努力していたのだった。 その二人と出会い、そして要望されるままに。また、取引のある出版社の編集部の要請もあり、いつの間にか周子を鴨川組から救い出す作戦に加担するため、京都行きを余儀なくされる智。 やむを得ず、事件に巻き込まれた智が、よくよく事情を把握していくと、今回の事件は単なる誘拐ではなく、京都にある藤原印刷という老舗印刷会社の90億円の横領事件も絡んでいる事を知っていく。 しかし、その横領事件の実行犯であり、かつ90億円の管理をしていた由香と周子の父、松本高志が、なぜか昨年の暮れに突然、会社で飛び降り自殺をした。 松本高志の自殺をきっかけに、横領の事実を発見した藤原印刷の財務担当取締役兼総務部長の井上久芳はその金を弁済させるために松本家に接触する。 藤原印刷、鴨川組双方を嘲笑うかのように単身、敢えて我が身を暴力団の監視下に置く松本周子。 藤原印刷の財務責任者として、当社の代表である谷口元・琴美兄妹から、資金の回収を迫られる井上久芳。 そして同時に金の行方を追う鴨川組の投資部部長の目黒吾郎。 90億円という巨額の横領事件に巻き込まれながらも松本周子を救うために奔走する智と由香と琢磨。 消えた金、そして家族の絆を問うクライムサスペンス。

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エブリスタ
エブリスタ2017/07/21
  • 現在の作品While my lady sleeps