あらすじ
鋼鉄のジャングルを冷たく包む夜の闇に、二つの影が舞う。
一つは、白玉の肌と紅梅の唇を持つ、妖艶な美女「イザヨイ」。その瞳は、獲物を見定めるかのように冷たい狂気を宿す。
もう一つは、鬼神の如き速さで闇を駆ける、黒衣の剣士「サク」。その一閃は、あらゆる非日常を断ち切る力を持つ。
二人の女の戦いの中心にいたのは、ごく普通の少年「ヨル」。彼はただ家に帰りたかっただけだった。致命傷を負い、薄れゆく意識の中で彼が最後に見たものは、自分のために振るわれる刃の輝きだった。
サクに命を救われたヨルは、否応なく夜の世界の住人となる。
少年を巡る戦いの意味とは。そして、イザヨイが彼に囁いた「私と一緒に、生きましょう」という言葉の真意とは──。