あらすじ

そこは、蒸気と霧が漂う街だった。 栄華を誇る都と、その外れにある境の街。さらにその奥には、花と呼ばれる見目麗しい男女が、その芸と香りでもって人を楽しませる夜の街…花街があった。 その花街は春を売るわけではない。あくまでも自らの知識や芸に誇りを持つ気高い花たちが咲き誇り、暗い夜を僅かにでも彩るためにある…そんな街であった。 そんな街で生まれたロイドは、ある日突然花街を捨て、都の一等地に居を構える屋敷の下男として働くようになる。 そんな日々が長く続いたある日、ロイドがお嬢様に言いつけられた仕事は、不思議な煙草屋を探すこと…。 しかし、ようやく辿り着いたそこは煙草屋ではなく、夜香堂と呼ばれる香房であった。そこの双子の店主、ルネとアイーザに出会い、ロイドは自分の本当の姿を知り、やがて、アイーザとの愛に落ちていく───

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小説を読もう2025/08/14
  • 現在の作品夜香と煙霞の花街譚