あらすじ
20世紀初頭とよく似た文明レベルの異世界では、20世紀初頭とよく似た戦争が行われていた。
攻勢作戦を控えたとある歩兵中隊に、新兵器短躯(タンク)が派遣される。わずか1両だけの支援は、ガヴル軍曹率いる第3小隊に配属された。
短躯乗員の少女アデは作戦会議中に「図書館の丘」の占領を主張するが、軍曹に却下される。
作戦前夜、不満と諦観を抱えたアデにガヴルは図書館のうわさを話すが、どうなるものでもなかった。
攻勢は頓挫し第3小隊は壊滅寸前の窮地に陥る。アデは短躯を図書館の丘に向ける。単身短躯を追うガヴル。砲火は激しく短躯は破壊された。
被弾寸前にアデを救出したガヴルは、図書館の丘を登る。そこでアデが目にした物は図書館の真実であった。
それは戦争と平和の境界線の向こう側に在るもの。人々の自由と安全を守る避難所だった。
やがて二人は丘を下り、ガヴルは今度こそ図書館の秘密をアデに話す。その秘密を外部にもらさぬために、アデの首に手を掛けるガヴル。
数日後、原隊に復帰したガヴル軍曹は短躯乗員の戦死を報告し、事後処理が成された。
戦線に異常は無く、ただ図書館のうわさだけが広まるのだった。
※この物語はフィクションです。実際の人物・出来事などとは一切関係がありません
戦争を題材にしております。ご注意ください
本文中に差別を想起させる表現がありますが、作者の個人的な考えを代弁するものではありません
表紙イラストはウィキペディア・コモンズ画像をもとに作成されました
この作品は「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト2025」の共通文章から創作したものです。カクヨム掲載にあたって改稿を行っています
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon2025