あらすじ
変わっていく日々に不安を抱きながらも愛そうとする澄。
変わらないままで誰かを愛し、見守ろうとする蒼。
ふたりがすれ違いながらも、お互いの“今ここにいる意味”を見つけていく過程と寄り添い続ける愛の形が描かれています。
【作品あらすじ】
不老不死の青年・蒼(あお)と、天涯孤独の青年・澄(すみ)。
変わらない者と、変わっていく者──交わるはずのなかったふたりの時間が、静かに重なっていく。
「忘れることはない。澄。……私が忘れるとしたら、生きるのをやめたときだけだ」
出会いは必然。
共に過ごした庭で交わした会話と沈黙。
互いの傷と孤独が、少しずつ溶けていくように日常が変わっていく。
信じることが怖かった蒼。
愛される価値を疑っていた澄。
それでも、ふたりは選んだ──「逃げずに隣にいる」という未来を。
揺れて、迷って、それでも愛を選び続けた日々の先に咲くのは、
ただひとつ、二人だけの帰る庭にあるクレマチスの花だった。