あらすじ
他人の心が聞こえる女子高生、白瀬凛花。
それは「精神感応《テレパス》」と呼ばれる、呪いのような力だった。
男の声は鮮明に、欲望や衝動まで映像のように流れ込む。
ある夏の授業中、凛花は二つの映像を同時に受信する。
制服を乱され、床へ押し倒される自分の姿。
そして、冷たく研がれた殺意。
吐き気、眩暈、呼吸の乱れ。
誰がそれを思い描き、誰が自分の命を狙っているのか。
犯人は教室にいる。だが、視線を交わすたび、心の声は濁り、真実は遠ざかっていく。
信じられる人間などいない――
静寂だけが、やがて最も恐ろしい沈黙へ変わるまで。
学園を舞台にした、孤立と狂気のサイコホラーミステリ。