あらすじ
かつて世界を支配した超大国・アメリカ。
だが高関税と孤立主義、外交の失敗は静かに国際秩序からの離脱を招き、やがて彼らは気づかぬうちに“敗戦”へと歩んでいく。
この物語は、現在の流れが次期大統領においても継続されたことを想定し、現代からわずか数十年後に訪れうる1つの近未来を予測した政治・社会ディストピア小説である。
第1部では、覇権を失い鎖国化するアメリカを描く。
第2部では、国外の新兵器と外交圧力の前に屈服する過程が明らかになる。
そして第3部では、かつての覇権国が北朝鮮型の閉鎖国家へと変貌し、資源と人間そのものを外国に差し出す“資材供給国”と化していく。
表向きの平和の裏で、自由は密かに奪われていく。
そこに生きる人々は、国家の物語と自らの現実の乖離にどう向き合うのか――。
これは衰退の物語ではない。支配構造の逆転と、その先の未来の物語である。