あらすじ
酒に酔った勢いで助けた女性は何と隣に越して来た訳ありの可愛らしい女子高生だった。
部屋のかぎをなくし、自宅前野宿を余儀なくされた俺に彼女は優しく声をかけてくれた。
「良かったら私の部屋に来ませんか?」
おいおいいいのかよ! まだ出会ってから間もないただのお隣だというだけの関係なのに、部屋に誘ってくる女子高生。
ここから俺と繭との半同棲共同生活が始まろうとしていた。
俺が意識過剰なのか? それともあえて繭がそうさせているのか? 女子高生と言うのは俺の触れてはいけない部分にどんどんと入り込んでいく。
「ねぇ浩太さん。コンドーム必要?」
一緒にコンビニに行くと彼女はじっとその小箱を見つめながら言うのだ。
「これってただの生理用品だよね」
明るく色っぽく俺に近づく繭。だが彼女には人には言えない過去の傷があった。
そんな俺も、いつのころからは生身の女性を受け付けなくなり、もっぱら2次元の女の子を恋するようになっていた。
一緒に暮しながらお互いの傷を知り、その傷に入り込もうとする。
お互いに傷ついた過去の心の傷。繭。お前は俺の心の中にある傷と似ている。
浩太さん。あなたが必死に大切にしているその心の傷を私は、あなたに救われるために壊していきたい。
お互いの傷に俺たちは共に寄り添いながら、次第に閉ざされた心は開かれていく。