あらすじ
俺の名前は桃地悠真、通称ももっち。
運動は苦手、頭も普通以下。だが、ハッタリと口先だけなら誰にも負けない自信がある。
……って、別に自慢できることじゃないけどな。
その日も、いつものように不良から命からがら逃げてた俺は、駅のトイレに避難。
個室で息を潜め、奴らがいなくなるのを待って――気づけば、そこは異世界のギルド『黒龍のしっぽ』でした。
……いや、なんで?トイレのドア開けたら異世界って、聞いてねえぞ。
出迎えたのは、黒髪に紫の瞳を持つ、やたら美人な魔女アイシャさん。
肩書きは「黒龍の花嫁」だとか、「世界七大ダンジョンのボスモンスター」だとか、やたら物騒なものばかり。
でも話してみると、金欠・仲間不足・頭がちょっとアレな残念美人だった。
で、俺がこの世界で授かったジョブは――『〇〇っぽい人』。
剣士っぽい服を着れば剣士っぽく、貴族っぽく振る舞えば貴族に見える。
……以上!本当にそれだけ!
戦闘力?…ゼロです。魔法?…欲しい!俺だって異世界で楽しみたい!!
何もない俺だけど、持ち前のハッタリがある。
そして、偶然仲間になった女の子三人が、全員めちゃくちゃ強い。
俺は前線に出ない、安全な場所でポーズを決める、そして結果だけ掻っ攫う――これぞ異世界スローライフの完成形。
……え?ズルい?そんなこと言うなよ。
これは俺が女の子にもてながら楽して異世界生活を満喫する、そういう話になる予定なんだから。