あらすじ
「夜余《やよ》。今日はストロベリーティーにしてもらったの」
そう言いながら、私・夜那《やな》は彼の様子を伺う。
「そうなんですね。本当だ、甘い匂いがする」
ティーカップに口をつけた彼を見て少し安心した私だったけれど。
「お嬢様……」
彼は、すっとティーカップを机に置いた。
「それでは、俺を殺せませんよ?」
ドクッ。
彼は優雅に微笑む。
危険だと頭が言っているのに、体が動かない。
そんな私に満足したように、彼は立ち上がって私を後ろから抱きしめた。
彼は私の首にナイフをあてる。
ヒヤリとする感触に私は初めて震えた。