あらすじ
王宮会計監査室育ちの伯爵令嬢エレオノーラは、財務官僚の夫アルフレッドを支え、その家の財政を管理してきた。しかし、新聖女の登場を機に、アルフレッドはエレオノーラに横領の罪を着せて離縁を突きつける。「無能」と罵られた彼女だったが、その手にはヴァイス家の不正を記録した完璧な裏帳簿があった。実家に戻ったエレオノーラは、父の旧友でありアルフレッドの上司でもある宰相閣下に直訴。彼女の類稀なる監査能力を見抜いた宰相とその補佐官リアムの後押しを受け、王命による「ヴァイス家再監査」の権限を得る。これは、一人の女性が自らの尊厳と能力を証明し、腐敗した権力を断罪する逆転劇である。