あらすじ
横浜の区役所を8年間勤めた片山智也は半年後に長者町の電柱に張り付けてあった「調査員募集」の看板を見て都橋興信所のドアを叩いた。所長の徳田は、看板は30年前のもので面倒で外していなかったが、折角だからやってみるかと片山を受け入れた。探偵は憧れの仕事であったが、客の8割がやくざだと聞いて不安になった。自分の価値観で依頼を途中で止めたくなる時がある。相手はやくざだから追われることもある。そんな時本名だとすぐに足が付き逃げ切れないと『林』という偽名を名乗るよう名刺も用意された。三日目に客が来た、不動産屋の看板を背負ったやくざである。依頼は寿司屋の板前の行方である。板前の出身は福島県の喜多方だった。