あらすじ
SNSの中から彼女が消えた。
教室には空席だけが残り、彼女の“香り”だけが滞留している。
付き合っていたはずの俺は、彼女がどんな目をしていたのか思い出せない。
スマホを何度開いても、既読はつかず、記録は削除され、存在は希薄になる。
「誰もが彼女を見ていたのに、誰も彼女を見ていなかった」
彼女のSNS、裏アカ、音声、記録、友人たちの声、すべてを繋ぎ直していく中で、
俺は彼女を“知ること”に取り憑かれていく。
だけどそれは、本当に“愛”だったのか。
最後に残るのは、削除された彼女の「目」。