あらすじ

高田直樹、二十歳。競馬で当てた三百万に浮かれてバイトを辞めた元ニート。現実主義者を自称しているが、実態は過去から逃げ続ける臆病者だった。 そんな彼のボロアパートの階段で出会ったのは、白い角と翼を生やした銀髪の美少女。「私は魔王ラリルの一人娘ロレル・リラ!」と名乗る彼女を、直樹はコスプレ好きの家出少女だと判断する。後日現れた水色髪の美人メイド・シルヴィも「魔族」を自称するが、直樹は二人のコスプレ趣味に呆れるばかりだった。 しかし平穏な日常は長くは続かない。近所で次々と発生する異形の怪物騒動。女装した変態が空を飛び、Vtuberがサキュバスに変身し、元バイト先の先輩が死神と化す。奇妙なのは、彼らが皆「俺も魔族に覚醒した」と本気で信じ込んでいることだった。 一方、ロレルとシルヴィは「新たな魔族が現れた」と戦闘態勢を取る。しかし直樹には全てコスプレと勘違い。三者三様の認識が噛み合わないまま、騒動は拡大していく。 やがて明かされる真実―怪物たちは元は普通の人間で、この辺りに流れる「魔素」が彼らの激しい感情と反応して変貌させていた。そしてロレルとシルヴィは本物の魔族。最大の衝撃は、その魔素の発生源が直樹自身だったこと。高校時代の黒魔術の儀式が、彼の魂を魔界と繋げていたのだ。 自責の念に駆られ、過去の自分を殺そうとする直樹。だがロレルは彼の心の奥深くに潜り込み、隠し続けた黒歴史と向き合わせる。オタクで痛すぎる中二病時代も、全てを受け入れると告白するロレル。 「好き。大好き。愛してるよ直樹」 「愛してる。お前が俺の幸せだ」 ようやく結ばれた二人の前に立ちはだかるのは、愛娘を奪われた最強魔王・ラリル。一億を超える能力を操る絶対支配者との戦いの行方は――? 認識のズレから始まった物語は、やがて世界規模の異世界侵食へと発展していく。過去から逃げ続けた青年と、初めて恋を知った魔王女の、愛と成長の物語。

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小説を読もう2025/08/14
  • 現在の作品ISN【異世界侵食都市・名古屋】 〜異世界転移してきた魔王娘と現世の暗黒魔王〜