あらすじ
【カクヨムコン10 特別審査員による選出作品!】
記憶喪失の治療には、自分を客観的に把握することが有効らしい。
なのでこの場を借りて書き記しておく。
僕の名前はゼオ。
貴い身分の方に仕え、命を賭けてその身を守る騎士を目指し、アストレリオ学園に通っている。
ある日、自分は三大国家の姫君であるランシア様の護衛任務につき、その中で戦闘になったらしい。
重症を負い、治療を受けた自分は翌日、記憶を失っていた。
この世界には剣もあるし魔法もある。
人が乗り動かす巨人のような機械の鎧もある。
更に奇妙なことに、自分は三百年前から蘇った幽霊、ヒューグとやらに取り憑かれてしまっている。
ヒューグの話では、記憶を失う前の自分には仕える女性がいたそうだ。
そんな女性いるはずがないという人もいる。だが、僕はきっとどこかにいると信じている。
会ってみたい。そして、どんな人なのか確かめたい。