あらすじ
忘却の底で、世界は“存在とは何か”という問いを抱いていた。
七つの律が流れを司り、精霊が構造を保つ世界。
その調和は揺らぎ、帝国は静かに崩壊へと向かう。
灰の中から目覚めた記憶は、断罪の意志となって燃え上がり、
焔を纏った少女アグニスは、すべてを守るために“自身を手放す”選択を迫られる。
氷の律に従う魔女・エララは、彼女の傍らで静かに揺れながら、
やがて魂の共鳴とともに、存在の記録へと歩み出す。
血と律、戦火と祈り、個と世界が交差する七つの節。
これは、滅びと再生をめぐる幻想叙事詩――
忘れられた存在が、記録という名の“光”を探す物語である。