あらすじ
「私は凡人だ。だが、それを受け入れることができなかった。だから、君たちが無視できないような“災い”として生きると決めた」
子供のころ、遠藤賢一は「自分を特別」だと信じていた。
だが、剣も魔法もないこの世界において、彼は何の力も才能もない凡人に過ぎない。
この退屈な世界で“主役”になるため、彼は悪しき妖怪と契約し、人でありながら妖怪をも超える“とっても悪い怪異”となった。
「せめて“例外”として歴史に刻まれたい――」
狙うは、日本屈指の陰陽師一族――御三家。
若き才能を潰し、名家に喧嘩を売り、社会の枠組みごと破壊する。
関わる人間は闇落ちさせて、関わる妖怪すら壊して曇らせる。
その姿はまさに、異端の象徴、災厄そのもの。
人の顔を認識できない哀れな男と、人の心を理解できない妖怪。
これは、異常と孤独が手を取り合い、世界を侵す『転移でも、転生でもない』ただ純粋なダークファンタジーである。