あらすじ
Webサービスの保守運用を行うプログラマーの「僕」。予測不能なバグを制御する毎日とは裏腹に、私生活では昼食のメニューすら決められないほどの“決断疲れ”に苛まれていた。ある日、彼は人生を根本から再インストールするための、たった三行のルールを考案する。「すべての選択はサイコロに従う」
選択の責任から解放され、心の安寧を取り戻した僕の日常は、サイコロが導いたデザイナーの坂井さんとの出会いをきっかけに、豊かに色づき始める。しかし、人間関係という最も複雑な現象を前に、彼のシンプルなルールは静かに侵食され、やがて牙を剥く。
自由を求めてルールに縛られた男は、再び自らの意志で選択することができるのか。
現代に生きる全ての「選び疲れた人々」に贈る、静謐で、しかしスリリングな物語。