あらすじ
人見知りで内気な高校2年生の桜井美咲は、放課後になると古い図書室の奥にある本棚の前で一人静かに読書をするのが日課だった。そんなある日、古い本の文字がほんのりと光って見える不思議な現象に気づく。
バスケ部のエース田中翔が探していた童話を偶然にも美咲が読んでいたことから始まり、友達同士で喧嘩した山田真由と中島愛美、母親を亡くして悲しみに暮れる一年生の佐藤花音など、悩みを抱えた生徒たちが次々と図書室を訪れる。美咲は持ち前の優しさと本への深い愛情で、一人ひとりにぴったりの本を紹介し、彼らの心に寄り添っていく。
文化祭での「おすすめ本コーナー」の大成功を機に、美咲は図書委員長となり、内気だった自分も大きく成長していく。田中との淡い恋心、友情の深まり、そして本を通じて結ばれる人々のつながり。光る文字の正体は謎のままだが、本当の魔法は人を思いやる心の中にあることを美咲は学んでいく。
本と人、心と心をつなぐ、図書室で起こる小さくて大きな奇跡の物語。