あらすじ

王国にその名を轟かせる名門、ブラックウッド公爵家。
その嫡男レイモンドは、比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
しかし、妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、彼が心を奪われた庶民の少女――リーシャ・グレイヴェルに嫉妬と憎悪を募らせ、ついには社交界を震撼させる愚行へと手を染める。
卒業の夜会、王太子の唇から突きつけられる婚約破棄の宣告。
王の御前にて響き渡る、一族追放の冷酷な裁断。
混乱の只中、妹を庇わんと前へ進み出たレイモンドの行く手を遮るのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの実兄、ヴィンセント・グレイヴェル――琥珀の瞳に嗜虐の色を宿した男であった。
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
その進言は、刃にも似た甘美さでレイモンドの運命を絡め取ってゆく。

知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年が織り成す、耽美と背徳の物語。
――愛か破滅か。冷たい鎖と熱い口づけが、二人を終焉まで結び縛る。

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アルファポリス
アルファポリス2025/08/13
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