あらすじ
最有力と目される王妃候補として、11歳の少女エレナの人生は全てが決められていた。自由も、ささやかな願いすらも許されない日々。
そんな彼女の前に突如現れたのは、謎の男性ラドルだった。彼はエレナを誘拐する。しかしそれは、絶望の淵に突き落とす誘拐ではなく、彼女が本当に望むこと、生きる喜びを教えてくれる、甘く優しい誘拐だった。
初めて知る“幸せ”な日々の中で、ラドルに心惹かれていくエレナ。彼との未来を夢見始めた矢先、二人の幸せは突如として引き裂かれる。エレナはラドルを救うため、自ら憎い王太子の元へ戻ることを選ぶ。
時が経ち、エレナは王妃候補として生きていた。
愛する人を失い、生きる希望をなくした彼女の前に現れた新たな刺客テルトスとの出会いが、運命を再び動かし始める。
エレナが再び自分の足で歩み始めた時、彼女の未来に待つものとは——