あらすじ
気がつけば私は――王都を血で染め上げる、悪名高き女王セレイナになっていた。
母を“毒婦”として処刑し、恐怖政治を敷き、やがて妹マリセルを追放する。
その先には、狂死か、裏切りか、国の崩壊か……。
どのルートに進んでも、女王セレイナの破滅は避けられない。
……って、これ、私が生前にどハマりしていた激重乙女ゲーム
『絆を巡るセカイ』のストーリーじゃん!?
推しは妹マリセル。推しの攻略対象は皇帝レオンハルトに、暗殺者ゼノ、村人アルノ、行商人エルヴィン……。
どのルートも、切なくて尊くて大好きだった。けれど、同時にセレイナの末路は悲惨でしかなかった。
――でも、私は知っている。
「移植版」で新しく追加されるルートがあるという噂を。
しかも、それが唯一セレイナが破滅を回避できる“大団円ルート”だと……!
私はそこに賭けるしかない。
推しをいじめる悪役女王なんて御免だし、何より断罪なんて受けたくない!
これは、破滅確定の悪役女王として転生してしまった私が、
オタク知識を武器に生き延びようともがく物語。
果たして噂の大団円ルートへとたどり着けるのか。