あらすじ
都内にある小劇場で、開演直前の舞台で主演女優が謎の訃報に見舞われる。「黒猫のバルコニーに消えた証言」と題されたその事件。主演女優・紺野美海(こんのみう)は、ステージで「最後のセリフとして誰かに伝えてほしい」と囁いたまま、客席に向かって一礼し、その後、舞台袖から姿を消した。舞台には彼女の足跡跡だけが靴跡として残されている。 劇場に呼ばれたのは、 霊視能力を持つ舞台探偵・蒼井灯里(あおい とうり)。彼女は普段は「消えた証言を探す」という役者の立場から調査に協力することとなる。助手兼演出助手として同行するのは、若手演劇志望の学生・日永玲奈(ひなが れいな)。玲奈は現場にいた者として、記憶と証言から事件を紐解く役割を担う。