あらすじ
1980年代、日本がバブルの熱気に浮かれていた時代。
その裏で、ある少年は家庭崩壊と貧困の中、誰にも甘えることもなく、孤独と飢えに耐えていた。
そんなある日、商店街の電気屋のテレビで目にしたのは、一本背負いで金メダルを取った柔道家の姿。
わけもわからぬまま胸を打たれた少年は、その日から“強くなりたい”と願い始める。
河原で出会った無口な柔道家・植木との出会い。
そして、名もなく、白帯すら持たなかった少年が、汚れた手で帯を握りしめ、真っすぐに前を向いていく。
「黒帯なんて、俺には遠い。でも……白帯は、誇りだ。」
過去も家も何も持たなかった少年が、“一本”にすべてを懸け、世界の頂へと上り詰める物語。
目指すは、全人未到――五大会連続オリンピック金メダル。