あらすじ
明治時代風の和風ファンタジー
闇に跳梁跋扈する、あやかしを討滅する美女・美少女たちの物語。
戦あり、魂鎮めあり、その他あり、全ては戦いのみにあらず。
検非違使、それはその昔、京の都を守るために創られた組織だった。
だが文明開化の華咲くこの現在、一八九七年では、全国区にまで広がり全国を守る秘密組織となっている。
盟治の世になって、政府(内閣府)が我が国は安全だと諸外国に堂々といってしまったのである。
魑魅魍魎を全て駆逐したと、だから安全だ! と。
だが実際は駆逐できてないどころか、民間信奉の神も駆逐した、といったようなものだった、そのため内から批判が噴き出たのだ。
だが一度いったものは覆せぬ、と政府(内閣府)が意地を張ったため。
人々に害成すものを調伏するための、専門の秘密機関が必要となり近衛府直下に検非違使が出来上がったのである。
そして古来から京を守り続けてきたモノたち(検非違使)を全国に派遣したのが、ケビイシの最初となったのである。
盟治元年から今に至るまで、それは受け継がれてきているのである。
◇組:に組
この退魔奇譚はそんなケビイシの中の、小さな一つの組を語ったお話である。
検非違使の一番小さい部隊構成の中に、組というものがあり、五~十名以下で部隊を構成し、中小の案件を取り扱う者たちである。
一番中小の案件が多いのであるからして、組の活躍はとどまることを知らないが、秘密機関ゆえに表の姿、というモノもあるのだ。
この組、≪に組≫の活躍をご覧いただけるであろうか?
≪に組≫の配地先は首都、京の都の東側中央を任される重要な役目である。
北は二条大路、西は大宮大路、南は六条大路、東は東京極大路の中を担当する。
□現代的に説明すると
検非違使は現代でいうところの内閣府ではない、近衛府の直下に置かれた組織で上は近衛府、その上は天皇様という特殊構造を持つ、庁に当たる大規模秘密組織だ。
軍部や官憲よりも、妖(妖魔)(後述:あやかし)については、強力な権力を誇り他の省庁の追随を許さない。
そんな近衛府も、近衛院を持ち近衛府には監査が偶に入る。
◆妖(妖魔)「あやかし」:それは闇にうごめく魑魅魍魎・魔物など神を除く全ての人外を指す言葉なのだ。
遠きは悪魔、近きは幽霊(守護霊など)、姿は様々で存在も様々なものたち。
事実、それは過去からずっと存在してきた。
見えない形というだけで、恐怖・畏怖の対象として存在してきた。
また一部では天使などのヒトを見守るモノも妖魔として存在している。
そういう意味で悪意なきものも、又妖魔と呼ばれている。
この国、特有の言葉である。
■歴史:盟治の都、京都
これは我々が知る歴史ではなく、歴史の違う京都を首都としたお話である。
そしてもう一つ違うのは、天皇様が本当に神様であったというお話である。
※この話はフィクションである。
※本文では現行の字体・口調を使用してはいるが、作中世界では旧字体・口調を使用されている。