あらすじ
6年生、小学校生活最後の夏休みの前。
6年1組の新聞係である桜井菊乃(さくらい きくの)は、クラスメイトの誘いを断りきれずに「学校の七不思議を解明しよう!」と、裏山の防空壕という場所を探りに行ってしまう。
そこで山の神様の怒りに触れてしまった菊乃たちは、見知らぬ空間へと飛ばされ地獄の裁判を受けることに。だけどそこで読み上げられた罪状の中には——なんと菊乃の名前が入っていない!?
祖父母と暮らし、クラスの皆と違ってスマホやゲームも知らない菊乃には、勝手な動画や写真撮影、人の悪口やウソ、見栄っ張りのネットへ書き込み等の開示請求をかけるような内容が一つとして見つからなかったのだ。
「お前、趣味あるか?」
「畑仕事のお手伝いと、本を読むこと……あとクラスの新聞を書くことです」
「採用っ!」
どういうこと? パラリーガル? わたしやったことないんですけど!?
ヘンテコな美少年、弁護使(べんごし)の空木市郎(うつぎ いちろう)のクチナシ相談所で事務員をすることになった菊乃。
やってくるのはお化け、生きているヒトの業の整理、冤罪の弁護、それからなんと研修で地獄行き?
現代社会は地獄に落ちる確率が年々上がっていて、時代の変化と共に変化していく怪異たち、相談所も検察もとにかく忙しい。
困ってる誰かはほっとけない、内気な頑張り屋さんの菊乃と
めんどくさがりやで口の悪い弁護使、市郎。
雑用係の猫又、コタローや個性豊かな仲間たち。
異議あり! だけじゃない、そんなクチナシ法律相談所の夏のおはなし。