あらすじ
「ふざけるな、俺はただ長生きしたいだけなんだ!」
ブラック企業の社畜だった俺が転生したのは、やり込んでいたゲームの悪役、宰相アレクシス。五年後には革命で断頭台に送られる運命だった。
冗談じゃない! 死にたくない一心で、俺はゲーム知識と前世の社畜根性、そして悪徳宰相が溜め込んだ莫大な隠し財産をフル活用し、自らの破滅フラグを回避するために立ち上がる。
飢饉が起きる?→私財で食料を輸入だ!(暴動が怖いから)
蛮族が攻めてくる?→私財で要塞を築いてやる!(我が家が心配だから)
国の不正?→俺に火の粉が飛ぶ前に全部潰す!(俺の保身のためだ!)
そう、全ては俺が生き残り、平穏な余生を送るため。決して民のためなんかじゃない。
……はずなのに、俺の行動はなぜかことごとく「国と民を想う聖者の行い」と勘違いされていく。
気づけば、原作ヒロインたちに崇拝され、民衆からは「聖帝」とまで呼ばれる始末。そしてついに、俺を首謀者として革命軍が蜂起してしまった。
やめてくれ!俺は英雄でも聖帝でもない!ただの、処刑されたくないだけの元社畜なんだ!
これは、断頭台を回避しようとすればするほど、玉座へと押し上げられてしまう男の、勘違い英雄譚である。