あらすじ
現代版『若きウェルテルの悩み』
青白いスマホの光の中で
君の笑顔をスクリーン越しに眺める
指先で触れられるのは
ただの写真 ただの文字列
心は炎のように燃えるのに
現実は氷の檻に閉じ込められて
「友達でいて」という言葉が
千の刃よりも鋭く胸を裂く
都会のざわめきは
僕の孤独を隠してくれない
誰もが笑い 誰もが急ぎ
ただ僕だけが
君の影を追って立ち止まる
愛は祝福ではなく
静かな毒として僕を満たす
息を吸うたび 肺に広がるのは
花火の残光と 君の面影
最後の一行を日記に書き残し
送信されないメッセージを抱いて
僕は夜の闇に沈むだろう
――愛に溺れ
愛に拒まれ
愛に滅ぶために