あらすじ
期末試験を前に机に向かうけれど、何も頭に入ってこない。
寒さと孤独が染みる夜更け、隣の部屋から小さなノックの音。
「ココア、作りすぎちゃって…よかったら」
差し出された温かいマグカップをきっかけに、クラスでは挨拶程度だった隣人・松下さんと少しずつ言葉を交わすようになる。
たわいもない会話に笑い合い、心の中に広がっていた冷たさが、ゆっくりと溶けていく。
雪の降るアパートの前で交わした、小さな約束。
それは、冬の寒さをほんのり甘く変えてくれる。
ほろ苦くもやさしい青春の一幕を描いた、心温まる冬の物語。