あらすじ
帝都の片隅で、奇妙な噂が流れる――
「どんな事件でも、一度彼女に見せれば必ず真相を嗅ぎ当てる」
人々はその少女を「毒花(どくばな)」と呼ぶ。
本名は白蓮(びゃくれん)。薬草師の家に生まれ、医術と毒学に精通した17歳の才女。皮肉屋で人をからかう癖がある一方、どこか浮世離れした雰囲気をまとい、人心の裏まで見抜く観察眼を持つ。
帝都では次々と不可解な事件が起こる――
貴族夫人の密室死、盗まれた秘薬、影で蠢く謎の組織。
白蓮は知識と直感、そして人を翻弄する会話術で、騎士団や権力者さえも手玉に取り、事件の核心へと迫っていく。
だが、彼女が嗤うのは単なる謎ではない。
そこに潜むのは――人の業と欲望そのもの。