あらすじ
失踪した恩師を追い、語り手は近畿地方の“地図にない村”へと足を踏み入れる。そこでは風が鳴らず、耳鳴りが“誰かの声”へと変わっていく。唄を口ずさむ少女、封音の儀式、音を閉じる者——村に残された因習と記録されない歴史が、語り手の人格を侵食していく。やがて音は形を持ち、語り手を通して語り始める。最後に残されたのは、無音の録音と崩れた文字のノートだけ。 「次に聞くのは、あなたかもしれない。」 静寂の中に潜む“音の神話”を描いた、考察型連作ホラー。☆「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」