あらすじ
身分と異能と原罪にがんじがらめにされた姫は漠然とした「普通」というものに強いあこがれを持っていた。しかし姫の意志に反して彼女の異能は誰にも制御できず、遂には罪人用の塔で永い眠りにつかされることになる。姫は眠っている中で孤独を感じていた。
姫を拒絶していると言わんばかりの、人々の冷たい目が夢の中で彼女を襲った。あるときは父王に
「あの時死んだのがお前であれば。」
と言わせた。そのたびに姫は恐怖でさらに制御できなくなった異能を爆発させた。人々の目は冷たくなるばかりだった。
「姫さま、私が守りますから。」
ある女官は優しく言った。姫は救われたかに見えた。
ーーだが彼女は悪魔だった。
姫の感情を、感覚を奪って人形にした後、とある一件で死亡したのだ。姫は何も知らないまま戦争を起こした。
眠り姫の過去の夢が、現実になった。