あらすじ
異能者《五葉》の一人として、妖異の調査を行っていた律音は、ある夜、結界を越えて侵入してきた少年・蒼と出会う。
本来、そこに居てはいけないはずの場所に、彼はなぜ留まり続けられたのか──
自らの不注意で傷を負わせてしまった律音は、蒼を自宅に連れ帰り、一時的に保護することを決める。
無邪気に微笑む蒼と、感情を表に出さない律音。
少しずつ交差しはじめるふたりの距離の裏で、静かに目覚めはじめる“何か”があった。
過去と現在が交錯し、記憶と夢が侵食する。
誰かを守るということ。
忘れられた温もりを、もう一度取り戻すということ。
これは、壊れかけた心と心が、ふたたび“眠る花の名”を問う物語──。