あらすじ
至天教の名のもとに、異教徒エルア族と戦う粛清官の少年、ヴァン。元孤児である彼は、養父ジスランに母の形見の指環を奪われ、息が詰まるような孤独な日々を送っていた。
指環の返還に課されたその額、五〇金貨。
母の形見を取り戻すため、ヴァンは高報酬が約束された、ある危うい誘いに心を揺らす。唆してきたのは、孤児時代に因縁を持つ聖職者、テランスであった。
主の慈悲たる精霊満ちる、生命の揺籠〈碧の樹海〉――粛清官、エルア族、異端組織。切望と諦念が交錯する碧の淵で、ヴァンは精霊に導かれ、亡き母の想いに触れる。
ひとは何を見つめ、どこへ歩いていくのか。
贖罪と救済の、ダークジュブナイル・ファンタジー。
※本作には、暴力的・残虐的な描写、自傷・自死を想起させる表現、ならびに宗教的儀式としての人肉嗜食の描写が含まれます。
これらの表現は、読む方によっては不快感や不安を覚える可能性があります。
ご自身の心身の状態に応じて、無理のない範囲でお読みいただけますようお願いいたします。