あらすじ
工藤誠(くどう まこと)、16歳。
中学三年で大病を患い、普通の受験もできず、通信制高校に進んだ凡人。
友達もいない。青春もない。
唯一の救いは、ラノベを読みながら「異世界に行きたい」と夢を見ることだけだった。
そんな彼の脳裏に、ある日突然“声”が響く。
『机の下、右側。答案プリントが一枚落ちている』
――本当にあった。
その瞬間、誠は確信する。
これはスキルだ。凡人の俺に与えられた、運命の力だ。
課題提出、ちょっとした人間関係、些細な生活の選択……
小さな成功が積み重なるたびに、誠は“スキル”を信じて突き進んでいく。
だが、それはただの幸運でも異世界の加護でもなく――。
彼が選ばれた理由は、誰も知らない「過去の大病」に隠されていた。
凡人の夢想か、それとも神の祝福か。
「声」に導かれた少年は、やがて必要悪として運命を動かしていく。