あらすじ
東京・郊外の閑静な住宅街にある私立桜乃坂高校。そこで演劇部に所属する茉莉は、幼い頃から舞台への憧れを抱えつつも、極度の緊張と自己表現の弱さに悩んでいた。しかし、父の影響で好きだったバレエや、児童演劇団のような表現経験がほんの少しだけ彼女の中に残っている。
ある夜、部室で脚本の原稿を探す茉莉は、古ぼけた台本に触れたことで、「舞台の精霊」と呼ばれる謎の存在を目撃してしまう。その精霊・ルミナは、演じる者の心に寄り添い、役柄の感情を増幅させる能力を持つという。茉莉はその力を借りて舞台に立ち続ける決意をするが、精霊の支配に逆に飲まれかけ、その朗読力と感情演技に苦悶する日々が始まる。