あらすじ
平和ボケしている国、日本。
人身売買、臓器販売、麻薬の密造・密売など、あまり公に見えてこない犯罪などが目立ち始め、日本人だけでの年間行方不明者と違法薬物などで捕まった者は、増加傾向にあった。
外国人が犯罪を犯す国際犯罪も年々増え続け、問題視されていた。
そんな状況に国会は懸念を示し、防衛省に自衛隊のアメリカ軍との連携を密に取り始めることを閣議で決定。合同訓練などに積極的に参加する運びとなった。やがて自衛隊は、“自衛隊の顔をした軍”になり、そのおかげか、国の防衛能力の底上げと海外からの脅威への抑止力となったのか、国内での犯罪を劇的に減らすことに成功。
しかし憲法に反するという声も多く上がり、自衛隊のあり方を見直され、現在は執行権限や規制がかなり緩和されて“軍隊に似た組織”となった。
その最中、自衛隊の暴走を抑制するために、警視庁が日本の警察のあり方を見直すことを提案。一部の警察官は、踏み入った捜査権を持つようになり、国を統べる為の情報参謀機関を、非公開に設立。警察官には殺傷能力の高い自動拳銃、オートマチックハンドガンが全国に配備され、同時にアサルトライフル系の自動小銃とプレートキャリアなどの防弾装備も配備されていった。
一気に銃社会にのまれた日本ではあったが、警察が所持する銃器のほとんどは、使われることは少なく、警察の年間射殺事例も数えるほどだった。
しかしそれは、警察組織の表だった活動のみ。
縁の下の力持ちという名の闇に包まれた組織の実態は、暴かれることはなかった。
非公式の警察組織に所属するとある少年。コードネームを『ジャック』としている時は、仕事をしている時間。
焙煎香漂うこの少年は、ある時はカーチェイス、またある時は相棒と違法店の摘発と付随する犯罪行為の取り締まり。
時を同じくして、とある少女は恋に落ち、またとある少女は生きる為に血で手を染め、相棒は生き場を求めた。
善悪の区切りを失った少年たちと、必死に生きる少女たちの運命が交差する時、彼らは選択を迫られる。