あらすじ

くじら町には「青鯨(せいげい)巡礼」と呼ばれる札所めぐりがある。 巡礼の旅に出た私は、井戸の水を汲むために柄杓を手に取った。 だがその丸い器の内側に、寄進者の名ではなく「水」「湯」といった二文字が浮かんでいるのに気づいてしまう。 掌に受けた水は冷たいのに、口に含むと舌を焼くように熱い。 やがて、文字は「氷」「涙」「水影」──そして「水亡」へ。 旅の最後に待っていたのは、初めから存在しなかったはずの巡礼仲間の影だった。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/08/26
  • 現在の作品水影の巡礼ー柄杓の二文字ー