あらすじ

〜ゴースト・イン・ザ・スペクトル〜

###【閲覧注意】そのビデオ、再生したら戻れない。

「――お前も、こちら側に来るか?」

友人との悪ふざけで再生した、ネットに落ちていた「呪いのビデオ」 。それが、僕こと相田奏(あいだ かなで)の平凡な大学生活が終わりを告げた日だった 。

その日から、僕の世界はバグった。電柱の影に、アスファルトの染みに、ショーウィンドウの反射に、蠢く、蠢く、蠢く――人ならざる「ノイズ」、古来より“妖怪”と呼ばれるモノたちが見えるようになってしまったのだ 。狂ったように鳴くセミの声、じっとりと肌に纏わりつく夏の空気、何もかもが僕を追い詰めていく 。

精神的に限界を迎え、半狂乱でネットを検索して見つけたのは一件だけ。『有象無象トラブルコンサルティング・月読リサーチ』 。……怪しすぎる。だが、藁にもすがりたい僕がその扉を開けると、そこにいたのは常識外れの変人たちだった。

「その現象、物理法則で説明できるわよ」
白衣を着て気だるげに笑う、超美人だが性格に難アリの天才霊波物理学者・月読響子 。

「これは、古くから伝わる神様の通り道です」
古風なセーラー服に身を包んだ、清楚可憐な現役女子高生巫女・神楽亜矢 。

「この対妖怪用ガジェットでイチコロだね!」
なぜかボンデージファッションに身を包む、ナイスバディな天才メカニック・マキナ 。

科学とオカルト、最新鋭のガジェットと古の祝詞。水と油のはずの彼女たちに「君のその目は稀有な才能だ」と言いくるめられ、僕は不本意ながら妖怪専門のトラブルシューターとして働く羽目に 。

過去の罪悪感が呼び寄せる「あずき洗い」 、持ち主の独占欲が生み出した「付喪神」 、ネットの評判が実体化したアイドルの「のっぺらぼう」 、そして都市伝説の異界「きさらぎ駅」 ――。

次々と巻き起こる怪事件を解決していくうち、僕たちはこの世界の裏で蠢く巨大な陰謀に辿り着く。すべては、僕が最初に観たあの「呪いのビデオ」から始まっていた 。そして、僕の「観測する」という能力こそが、世界の未来を決定づける最後の鍵だと知らされる 。

これは、この世の理(ことわり)を知るための、僕の不本意で奇妙な記録。
絶望から始まるサイエンス・オカルト・ミステリー、ここに開幕!

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アルファポリス
アルファポリス2025/08/26
  • 現在の作品呪いのビデオのせいで妖怪が見える僕が、科学で怪異を解明する美人所長と巫女JKの助手になり、不本意ながら世界の理を書き換える羽目になった件